【SQL研修#1】完全初心者向けSQL入門|基礎概念から環境構築まで解説

ITエンジニア研修

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この記事を読んだときのゴール

  • SQLの基礎概念を理解する
  • SQLの環境準備ができて実行できる状態にする

SQLの概要(概念編)

  • データベース/SQL
  • テーブル/行/列と関係
  • SQLのデータ型(数値・文字・日付・真偽)
  • コメントアウトとは
  • NULLとは

データベース/SQLとは

・データベース(DB)とは

データベース(DB)は、「情報をきれいにしまっておく倉庫」のことです。

・SQL(エス・キュー・エル)とは

SQLとは、その倉庫(データベース)に対して、「これを取り出して」「これ入れて」と指示する共通言語です。
SQLはプログラミング言語ではなく、データベースを操作する言語です。

・SQLの操作用ツールの代表例

  • SQL Server Management Studio(SSMS)
    • Microsoft公式の無料ツール
    • SQL Server専用、初心者にも使いやすい
  • MySQL Workbench
    • MySQL公式の無料ツール
    • データベース設計から実行まで全部できる
  • pgAdmin
    • PostgreSQL用の無料ツール
    • ブラウザで操作可能
  • SQLite
    • ファイル1個だけでデータベースが作れる
    • 「DB Browser for SQLite」が初心者におすすめ
  • SQLite Online
    • ブラウザ上でSQLiteを体験できるWebサービス
    • インストール不要で今すぐ始められる
    • 学習・練習に最適

本記事では、SQLite Onlineを使用して、実際にSQLを実行してみますので、お楽しみに!

テーブル/行/列とは

・テーブルとは

テーブルは、データベース(倉庫)の中にある「情報を格納しておく棚」のことです。

・行/列とは

倉庫(データベース)の中身は、ジャンルごとに棚を分けて並べます。 「倉庫の中にある棚=DBの中にあるテーブル」 「棚の1段=テーブルの行」 「棚1段のラベル=テーブルの列」 という部品で情報を整理します。

SQL入門・SQL研修では、この3つ(テーブル/行/列)を正しく掴むだけで理解が一気に進みます。

SQLのデータ型(数値・文字・日付・真偽)

倉庫(データベース)の中でも冷凍や、重い、壊れやすいなど商品に合わせて「この棚(列)にはどのような種類の商品が入るのか」を決める必要があります。

それと同じようにデータベース(倉庫)にテーブル(棚)を作成する際、
各列(棚)に対して「この列にはどのような種類の値が入るのか」データ型を決める必要があります。
適切な型を選ぶと、間違い入力を防げて、検索や集計も速くなります。


ここでは代表的な4分類だけを、説明します。

  • 数値型(整数・小数)
  • 文字型(テキスト)
  • 日付・時刻型
  • 真偽型(はい/いいえ)
  • 数値型(整数・小数)
    • 代表例:
      • INTEGER(整数):年齢、数量、回数、ポイント など
      • DECIMAL(n,n) / NUMERIC(n,n)(小数点を扱う金額など):金額、割合など「誤差を避けたい小数」
      • ミニTips:
        • 金額は DECIMAL/NUMERIC を推奨(浮動小数は端数誤差が出る)
  • 文字型(テキスト)
    • 代表例:
      • CHAR/VARCHAR(固定長/可変長):名前、メール
      • TEXT(長い文章):備考、プロフィール、自由入力
  • 日付・時刻型
    • 代表例:
      • DATE(年月日):誕生日、営業日、期限日
      • TIME(時刻):開店時刻、締切時刻
      • TIMESTAMP(日時):作成日時、更新日時、予約日時など
  • 真偽型(はい/いいえ)
    • 代表例:
      • BOOLEAN(TRUE/FALSE/NULL):有効/無効、公開/非公開、同意済みなど
      • ミニTips:
        • 「未設定」を表したいなら NULL を使う

コメントアウトとは

SQLはエディタ上に書かれたコードが実行されます。

SQL文を作成する際、「これは何のための処理だったかな?」というメモを残したり、「一時的に実行したくないコード」をコメントアウト(実行されなくなる)することができます。

コメントアウトされた部分は実行されず、単なるメモや説明として扱われます。

SQLでコメントアウトするには、「–」(ハイフンを2つ)を文字の前に記述します。「–」が書かれた行では、それ以降の文字はすべてコメントと見なされ、無視されます。

この後、コード上に「–」が出てくると思いますが、「実行したくないコメント」と理解してください。

NULLとは

NULL(ヌル)とは、データベースで「値が存在しない」「未入力」「不明」を表す特別な値です。例えると、アンケートで年齢欄が未記入の状態がNULLです。0円や空文字「””」とは意味が違います。テーブルを作成する際に、「この項目にはNULLを入れられない」と設定することも可能です。

0との違いは、
・0円 = お金はあるけど金額が0円
・NULL = お財布を持ってない、または確認していない

環境構築(無料)

  • SQLite Onlineの活用
  • SQLite Onlineの使い方

SQLite Onlineの活用

SQL学習で最初の壁は「環境構築」です。今回は、無料で手軽に試せるブラウザ版の「SQLite Online」を使います。データベースの構築は不要で、登録なしですぐにSQLの基本操作を学べます。

それでは環境の準備を進めていきましょう!

SQLite Onlineの使い方

SQLite Onlineはインストール不要でブラウザ上で使用可能です。

まずは以下リンクからSQLite Onlineを開いてください。

SQL Online AiDE - Next gen SQL Editor | SQL Compiler
SQL OnLine - SQLite, MariaDB / MySQL, PostgreSQL, MS SQL Server. AI error analysis, User-friendly interface for Data Sci...

開けたら、以下のような画面が表示されます。

このような画面が表示されれば、環境準備完了です!

画面説明

  • 左側のメニュー
    「SQLiteやMariaDB」など、利用できるデータベースの種類が一覧で表示されています。※今は「SQLite」を選んでいます。
    その下にある 「demo」 は、 テーブル です。
  • 中央の黒い部分(エディタ)
    この「エディタ」にSQL文を書きます。画像では” SELECT * FROM demo" とSELECT文が入力してある状態です。
  • 上の「Run」ボタン
    SQL文を実行するボタンです。押すと下に結果が表示されます。
  • 下のテーブル表示部分
    SQLの実行結果が表形式で表示されます。ID、Name、Hint といった列に、それぞれの値が並んでいるのが確認できます。

次のステップ

SQLの概要理解と環境準備はできましたでしょうか?

ITを学ぶ際の大きな壁が「環境構築」です。今後の記事でも、なるべくつまずかない簡単な環境を紹介していきますので安心してください。

何よりも大切なのは「手を動かして実際に実装してみる」ことです。ぜひ積極的に実践してみてください。

次のステップでは実際にSQLを実行してみましょう!未経験からIT企業に入社した際の研修レベルを目標に、着実にスキルアップしていきましょう!

次回は、SQLの基礎である「SELECT・INSERT・UPDATE・CREATE・DELETE」を学びます。

「【SQL研修#2】SELECT・INSERT・UPDATE・CREATE・DELETE完全マスター」の記事はこちら▼

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